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2021年シーズンにF1のキャリアをスタートして9レースを走った角田について、新人ドライバーがF1に完全に慣れるには3年は必要だというアルファタウリ・ホンダのトスト代表の意見に対する海外の反応を海外の掲示板からまとめたので、紹介します。
アルファタウリ・ホンダのフランツ・トスト代表は、今季デビューした角田裕毅について「絶対に正しい方向」に進んでいるが、完全に慣れるまでには3年必要だと語った。
今季F1デビューを果たした角田は、開幕戦バーレーンGPで予選から速さを発揮。チームが予選Q2でミディアムタイヤを使うという戦略を採ったこともありQ3に進出することはできなかったが、決勝では堅実な追い上げを見せて9位入賞を果たした。
しかしその後、エミリア・ロマーニャGPでは予選Q1最初のアタックでクラッシュし、確実と思われていた予選Q3を逃したり、さらにオーストリアGPでは決勝レースで2度ピットレーン入り口の白線を踏んでしまったりと、ミスが相次いでいるようにも見える。
結果としてチームメイトのピエール・ガスリーが第9戦目を終えた時点で39ポイントを獲得しているのに対し、角田の獲得ポイントは9に留まっている。
しかしトスト代表は、角田は「正しい方向に進歩している」と、オーストリアGPの際に語った。
「ユウキは本当に良く成長していて、そのプロセスは完全に正しい方向に向いている」
「ルーキーが最初から全てを知っているわけじゃない。若いドライバーがこの複雑なF1を理解するのには、3年かかる。これは、いつも言っていることだ。なぜならF1は、以前と比べてはるかに複雑になっているんだ」
「ユウキは素晴らしい天性のスピードを発揮しているし、セッションごとに改善していっている。シーズン後半は非常に素晴らしいモノになるだろうし、ユウキが将来的に成功するだろうと、楽観視している」
海外の反応
引用元:reddit.com
完全に成長するまで3年かかるのは妥当だと思うし、ガスリーもそのくらいかかった。今シーズン、彼が改善し続けることを願っている。ダブルヘッダーでは特に予選で良い結果を残していたので、順調に行っていると思う。シーズン後半では安定してポイントを獲得するようにならなければいけない。
今年のガスリーは2019年や2020年の時よりも良くなっていて、こうして成長してきた。成長といっても、3年間クソだったのが突然良くなるわけではない。ガスリーは一貫して良くなっていて、今は最高の状態であり、完全に成長したように見える。
フェルスタッペンが2015年に参戦した後、今の状態に近づき始めたのは2018年のモナコの後からだった。彼は一貫性がなかったとはいえ、最初から速さを見せていたけどね。
マックスは最初から速さがあったが、今では経験も積んでいる。
そして、さらに速さが増している...
ランド(ノリス)も似たようなものだ。最初の2年間はまずまずの出来だったが、堅実なミッドフィールドのドライバーに過ぎなかった。今年はマックスがしたときよりもダニエルを打ち負かしている。
フランツ・トストは、角田に限らず、彼の下で働くすべてのドライバーをトップチームに送り出すには3年はかかると言ってきたが、レッドブルレーシングはドライバーを早期に昇格させる傾向があり、いくつか成功し...最近では失敗している。
3年というのは本当のようで、3年目のノリスは火が付いているように見えるし、3年目以上のガスリー(彼は2017年に5レース参戦しているが、私は昨年を3年目とみなす)も安定してトップ10に入っているし、ラッセルは9番手のマシンをQ3に進出させているし、ジオ(ジョビナッツィ)はしばしばキミ(ライコネン)と肩を並べている。
フランツは自分のビジネスを理解している。
ユウキには時間が必要だ。オーストリアでの1戦目と2戦目の予選でのガスリーとのギャップを見れば分かる。彼が出場したすべてのカテゴリーでの彼の学習の速さに人々は感銘を受けた。そして、長い目で見れば、すでに速いがあまり上達しないドライバーよりも、学ぶ速さがあるドライバーのほうが可能性はある。
キミもタイトル争いを始めるのに3年かかったし、シューマッハも同じくらいの時間がかかったし、セブ(ベッテル)も同様だ。
大半のドライバーはスピードに乗るまでに数年を要するだろう。ただ、レッドブルが愚かなことをして、彼がまだ準備できていないのにメインシートに押し込むようなことがないことを願うばかりだ。
シューマッハの成長に3年かかったというのは妥当ではないと思う、彼はすぐに速く走っていた。
そう、彼は初のフルシーズンとなった1992年に、ウィリアムズの2人に次ぐ3位に入っている。ベルガーやアレジ、さらにはセナのような定評のあるドライバーを凌駕した。
彼は最初から自分が稀有な才能の持ち主であることを明らかにしていた。
ハミルトンやマックスもそうだね。これらのGOAT(史上最高)は、最初から他とは何かが違う。
アルボンにもその長さが与えられたら良かったのに。
アルボンは2年目であまり改善が見られなかった。
トストが角田をそのレベルに到達させるために3年与えると言ったかどうかは分からない。
トストにはその決定の発言権はないだろう。
チェコ(ペレス)が引退を決意したり、マックスがチームを移籍したりしない限り、レッドブルレーシングは今後2、3年はジュニアを呼ぶことはないだろう..。
それよりも問題なのは、アルファタウリのシートを求めての行列だ...。ローソン、ビップス、ハウガー(数年後)、ドゥーハン(3年後くらい)などがレッドブルでのF1参戦を目指して列をなしている。
レッドブルに留まるためには、ユウキはますます頻繁に輝きを放つ必要がある。例えば、1年目には頻繁にポイントを獲得し、2年目には常にポイントを獲得し、3年目には表彰台を獲得するような。
レッドブルのプログラムで、実際に若いドライバーが成長していくのを見たいものだ。ユウキは明らかに速さがあるが、経験が浅いのも確か。しかし、彼に時間が与えられ、適切な管理がなされれば、必ず自分の力を発揮することができると信じている。
レッドブルのプログラムでは、速いドライバーが成長するようになっている。ミスが多く、ミスを言い訳にするようなドライバーや、WDCで速くないドライバーは育てることができない。だからこそ、クビアトは捨てられた。アルボンは捨てられた。ガスリーがレッドブルレーシングから捨てられた。彼らは世界のヤルノ・トゥルーリに時間を費やすつもりはない。なぜなら、そのような種類のドライバーは、超強力なマシンでなければWDCを獲得できないからだ。
まさにその通り。
結局、レッドブルは次のマックス・フェルスタッペンを探していて、時間をかければガスリーのようなドライバーになる人材は求めていない。マックス以降、このプログラムを経てきたドライバーたちは、レッドブルが求める人材になるには十分ではなかった。
本当に厄介なのは、現在のアルファタウリのパイプラインだ。
ローソンとビップスがパイプラインに入っていて、彼らを2023年まで待たせても大丈夫だが、2024年まで待機させるのは馬鹿げている。
しかし、それならどうする?2022年シーズンの後に1人のドライバーを捨てる?角田がたった2年でガスリーに安定して勝てるほど成長するとはとても思えないし、オコンが複数年契約を結んでいる今、ガスリーは他に行くところがない。角田よりもガスリーを捨てるのは愚かなことだ。
個人的には、角田はF2でもう1年かけて才能を磨くことができたんじゃないかと思っていたが、F1では少しずつ落ち着いてきているようだ。
F3とF2では、シルバーストーンが彼のターニングポイントとなり、その週末とその後に良い結果を残しているので、シルバーストーンは彼の本当の実力を示す大きな指標となるはずだ。
また、ガスリーがアルファタウリをどこまで押し上げているのかというのも大きな問題だ。良い日にはフェラーリと互角に戦えるマシンなのか、それとも人々が考えているよりもアルピーヌやアストンマーティンに近いマシンなのか。
管理人ひとこと
角田はデビュー戦以降、アップダウンが激しい週末が続いていましたが、オーストリアのダブルヘッダーではペナルティを除けば、角田の成長が見られた週末だったと思うので、今後のさらなる成長を期待したいです。
今週末、スプリント予選が導入されるシルバーストーンでは、フリー走行が削られるなどフォーマットが大きく変更となるので、ルーキーの角田にとっては痛手ですが、どうなるか見てみましょう。
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